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017  司さん

 

 


 


 

 

NO.017

 

 

 

   スライドショウ

司さんの

大山縦走、だがナイフリッジの雪は腐っていた

 

2005. 3.18 司さん




 



3月16日 (
水)


夏山登山道-頂上小屋-剣ヶ峯-天狗ヶ峯-上宝珠尾根-上宝珠越-砂滑り-元谷

形態 単独日帰り  天候 曇りのち晴  気温0度

 


天気予報では今週はあまり天気が良さそうでないので、大山行きは止めておこうと思っていました所、前日の天気予報を見ると

完全な晴れマークではないですか、これでは行かざるを得ません。

今日も暖かいですね、大山の麓で4度もあります、道路の表面には雪は殆どありません。 写真-1






支度をして10時に登山開始となりました。流石に側道はジュクジュクでズボッズボッと埋まりますが、

登山道に出ると良く踏み込まれている為に快適に登っていくことが出来ます。 写真-2






五合目上の元谷との分岐点に来ましたが、標識の遥か上まで積雪となっています、もう春が近いというのに今年は凄い量の雪です。

写真-3 






穴の中が良く見えないのでアップしました。 写真-4





前に大阪から来たという3人の若者がスキーを担いで登っています、7合目より滑るそうです、上はガスが掛かっています。

写真-5






今日のガスはあまり湿気てないので、合羽は被らなくても良さそうです。9合目辺りでガスの中から3人ずれの人影が降りてきているのが見えました、

なんとカトチャンと、たくやさん、お啓さんでは有りませんか。カトチャンは3日前から来ているが、一度も稜線を拝まして貰ってないとの事です、

本当に下界は晴れても山の上は分りませんね。

昼過ぎに頂上小屋に着きましたが、相変らずのガスの中です。

暖かいのでしょう小屋の屋根からボタボタと雪が解けて水滴が落ちています、温度は0度です。 写真-6






小屋でゆっくりと管理人と談笑しながら昼食を取り、ガスの晴れるのを待っていました。今日はもう少ししたら晴れそうだったので、

1時過ぎに小屋を出て縦走に出発しました。視界5-10メートルの中、三角点まで来ましたが直ぐ下へ降りる縦走路が全く見えません。

かなりの時間ガスの晴れるのを、じっと待っていましたがチラリとも見えませんので諦めて下山することにしました。

8合目付近まで降りて来たところ急に晴れだしましたので、再び登り返しました。 写真-7






縦走の出直しとなりましたが、まだまだガスが掛かっています、そのうち晴れるでしょう。後ろに微かに見えるのが三角点です。

写真-8






小屋を眺めました、まだ殆ど埋まっていますが、屋根の上が暖かさで溶け出しています。 写真-9





三角点迄来たところ、ガスの合間に剣が峰がチラッと姿を魅せました。先行の踏跡は先程諦めて戻った私の跡です。

写真-10






そして三角点を降りてきましたが、まだまだガスが薄くなったり濃くなったりを繰り返しています、何も見えなくなることもあります。

写真-11






おや、物凄く頑丈そうな ? 雪屁が前方に見えます。 写真-12





ラクダの背の手前まで来ました、やはり春の兆しが見えますね、雪が解けて地肌が露出しています。

剣が峰もはっきりと確認することが出来ます、そして踏み跡一つ無い真っ白な縦走路、いいですねー。

だけど進むのは大変です、雪が腐っていますのでズボズボと埋まり膝上までのラッセルとなっています。 写真-13






ナイフリッジにさしかかりました、何時もだと雪が締まっていますので多少は沈みますが足を乗せることが出来ますが、

この度は気温の急激な上昇による腐った積雪の上にフアフアの新雪という状況で、くずくずと崩れて踏み込めません。

そして崩れ方も真下に崩れるのでなく斜めに崩れます、と言う事は乗せた足はナイフリッジの外に落ちるということになり

即滑落してしまいます。

落ちたらどうなるかと両サイドを見ましたが、スパッと切れ落ちていますので200-300メートルは一気に落ちますので、

やはり落ちるわけにはいけません。

いやー、前回の時より難度が格段に上がっていますね、体操に例えるとウルトラ C より2階級上の E 難度に上がった様なものでした、

このような凄まじい縦走路を見るのは初めてです。

こんな所は出来れば避けたいのですがナイフリッジなので避けて通る訳にはいけなく、何とか越えなければ先に進みません。

どうしようかと思案しました、そしてナイフリッジに積もっている雪をピッケルで排除しながら前進することにしました。

でもこの作業も非常に困難をともないます、何しろ立っている場所の幅は一足分しかないナイフリッジの上ですから、

バランスを崩すと滑落します。まるで一本のロープの上を渡るような、バランスが要求されます。

雪を排除し、その跡をピッケルの背で突き固めながら一歩一歩慎重に越えていきました。

そしてそれを越えて暫く進んでから振り返って撮りました。 写真-14






そして前を見ると、まだまだナイフリッジが連続しています。

次のナイフリッジにさしかかりました、このリッジは上を踏み越えて行くには余りにも薄くて脆くなっています、

上に乗ると雪の下の土台ごと崩れそうです。トラバースして行くことにしましたが、北側は90度の絶壁なので南側を行きますが、

こちらの面は太陽があたる為グズグズに腐っています。そして傾斜も70度以上有ります、

此処にピッケルを打ち込みながら「蟹の横這い」でトラバースして行きます。

だけどピッケルの利きが、雪が腐っている為いまいち十分では有りません。まるで豆腐に釘を打つような感じです、

少しでも利きの良い場所を探して何度も打ち直しながら通過していきました。そして更に続く危険なナイフリッジ、

足元がぐらつきますので慎重の上にも慎重に越えていきました。 写真-15






やっと難関を越えて振り返りました。皆様の中には登山の途中で、足が竦むような怖い場所の通過を経験された方も居られる

のではないかと思いますが、その恐怖心を下げより安全になるヒントを一つあげてみます。それは目線の位置を下げることです、

姿勢を低くして目線の高さを半分にすると、あら不思議 ! 恐怖心は四分の一に減少します。

もつと低く地面に手が着く三分の一位にすると、恐怖心は九分の一に減少し殆ど恐怖を感じなくなりますよ、一度お試し下さい。

写真-16






剣が峰に近づいてきました、途中にこれまた凄い雪屁が出来ています。 写真-17






更に進み剣が峰の頂上付近に来て来た方向を振り返りました。 写真-18






おや三角点より、小屋の管理人の渡辺さんが此方を見ています、望遠で撮ってみましたが殆ど点にしか見えません。 写真-19






前方には此れから行く天狗が峯が、夕日を浴び輝いています。 写真-20






剣が峰頂上で暫し休憩を取り降りてきました、巨大な雪屁が出ているのが判りますでしょうか。 写真-21






天狗が峯頂上に着き槍尾根方向を眺めます、尾根近くでは雪が溶け大分地肌が見えてきています。 写真-22






此方はユートピア小屋、三鈷峰方面です。 写真-23






さー、余りゆっくりとしていられません時計を見ると5時半です、2時半に縦走開始しましたので3時間も掛かりました。

通常は1時間も掛かりませんので3倍時間を要したことになります。天狗が峯よりの降りの縦走路を観察すると、

陰になるので一部がアイスバーンになっていますので、此処よりアイゼンを装着し降りていきました。 写真-24






うあー、北槍が峯が夕日を浴びて輝いています、なんと神々しい姿でしょうか、思わず拝みたくなりました。 写真-25






今日もまた上宝珠尾根を降ります、ユートピア小屋が夕日で真っ赤に染まっています。 写真-26






そろそろ日没でしょうか。 写真-27






ドンドンと降りて行き上宝珠越迄来ました、前回は雪崩の心配が有りましたのでパスしましたが、

今回は危険は少ないと判断し砂滑りへと降りていきました。砂滑りもズボズボなので用意してきたワカンに履き替えて行くことにしました。

もう周りは日没後なので暗くなってきていますので、ヘッドランプは装着しました。

空を見やげると半月が出ています、その所為と雪道なので明るくライトを点けなくても十分降りていくことが出来ます。

そして沢山の星がキラキラと夜空に輝いています、久しぶりですこんな綺麗な星空を見るのは。

綺麗な星空なのでライトを点けずに、月と星明りを浴びながらゆっくり楽しみながら降りて行きました。

そして元谷堤防、工事用道路を通って大神山神社に無事帰還の感謝を捧げ、何時ものように「御神水」を頂きました。

今年は積雪が凄いですね、そこはなんと道路より1.5メートルも下になっていました。 写真-28






駐車場に戻ってきたのは8時でした、雪が腐っていたので時間は掛かりましたが、大満足の一日で楽しかったです。

程よい疲れが身体を包み、何ともいえず気持ちが良いですね。


スライドショウ




 

 

 

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